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Virus 33
2007/04/01(Sun)
まず、手始めとして北沢栄二の娘、美可に接触をとることにした。アポイントは北沢氏に取ってもらった。
指定された日曜日。午前中に部屋の掃除をすませて、中田は午後から出かけた。西部線で池袋まで出て杏子を拾って新宿まで行き、そこから小田急線に乗り換える。その間、杏子は中田がスーツであることが気に入らないらしく、さんざん愚痴られた。そういう杏子はというと、袖なしの淡いブルーのTシャツに、ベージュのパンツといういでたちで、関係者に事情を聞きにいくにしてはかなりラフであり、それよりはずっとマシだと中田は思うのだが。
豪徳寺で降りて、駅の南口に向かう。駅舎を出てしばらくすると新築の洋風な家が建ち並び、小さな庭もあって、そんな家でも何千万もするのだな、と中田は妙な感心のしかたをした。車庫のない家も多数あって路上に駐車されているわけだが、これが揃って高級車なのも少し笑えた。
メモにあった美可の住むマンションは、豪徳寺でもはずれのほうの住宅地にある郊外型分譲マンションであった。外観としては茶色のレンガタイルを基調とした六階立てのモダンな感じである。出窓にかかっているレースのカーテンもいろいろであった。
エントランスの前には二重の扉があって、外側は誰でも開けられる蝶番のドア。内側は部屋番号と暗証番号で開けることができる自動ドアであった。北沢栄樹のメモによれば、ここの五〇三号室に美可が住んでいるはずなのだが、そのふたつのドアに挟まれたスペースにあるポストのどれにも北沢の文字も広瀬の文字もなかった。
「最近はこうなのよ。特に女性の一人暮らしだとね」
 杏子はポストに住人の名前を表示していないことを言っているらしい。自分もそうなのだ、と付け足した。

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2007/08/16 13:16  タイル・レンガのレス
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