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Virus 20
2007/02/04(Sun)
「何、だったんだ」
 呆けたように口を開けたまま、女性の後ろ姿を見つめる一季を、
「どしたの?美人でスタイルよかったから、ドキドキしちゃった?」
 と、口調はおどけてはいるが、意地悪そうに見上げるつぐみがいた。それでも一季は眼で追うことをやめない。
「いつまで、ボーってしてんだ!」
彼女は、一季の右脛を思いっきり蹴りつけた。
「おい、こら」
一季の抗議の声には耳を貸さず、その手から奈緒の名刺を奪うと、捻じり潰してゴミ箱に捨ててしまった。
「古美術~?そんなババ臭いモン、興味あるわけないじゃない」
 やけにスッキリとした声で高らかに言う彼女は並みある美術品の観賞もそこそこに順路を先に歩き出した。
――では、なんでそのババ臭い展覧会に連れて行けとせがんだのか、と苦笑しつつ、一季は彼女がまた機嫌を悪くしないようにその後を追った。
その一部始終を、年配の女性の団体にもまれながらも中田が後ろから監察していた。
ふたりが次の部屋に向かったのを確認してから、彼はゴミ箱を探る。目的のものはすぐに見つかった。美可の名刺だ。名前を確認してからスーツの胸ポケットにしまうと、彼は尾行を再開した。
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