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Virus 18
2007/01/27(Sat)
 解説を眼で追ううちに、一季はうすら寒い感触を覚えた。人が居つかないのも道理である。見れば青緑の光も、何か不気味なものに感じられてくる。
 ガラスケースに写ったつぐみの顔も、心なしか青白い。宝石の発する淡い光のせいだけではあるまい。
「さ、行こうか」
 しかし、つぐみの華奢な左肩にかけた一季の手は、思いもかけない強い抵抗にあった。
 ピクリとも動かない。まるで彼女の足が床にしっかりと縫いつけられたようで、その両の瞳も魅了されたかのように宝石を凝視したまま、視線をはずそうとしない。そして一言だけ、つぶやいた。
「――違う……」
 何が違うというのか。一季は訊きかえしたが、軽く俯いたままのつぐみは口唇(くちびる)をつぐんで、何も応えてはくれなかった。そんな態度をするつぐみを一季は見たことがなかった。
 と、
「珍しいわね。この石にそんなに御執心だなんて」

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