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Virus 125
2009/03/23(Mon)
 宿というより、日本では民宿、もしくは間借り。そう言ったほうが適切かもしれない。早くに旦那を失った女将が、片手間ではじめたものらしい。聞きもしないのに女将が語ってくれた。バスルーム、トイレはもちろん共用だ。
 二階の突き当たり、右側が中田と宮崎の部屋。その隣がシェリーの部屋だった。
「用があったら、壁をノックしなさい」
 そう言い残して去ったシェリーを見送った後、室内を見渡した。十畳ほどの部屋に、使い古した感の寝台が二つにクローゼット。それとサイドテーブルがひとつに、化粧台で一杯一杯だった。昔は夫婦の部屋だったのかもしれない。
「部屋、別々のほうがよくないですか?」
 中田が、至極真面目に訊く。
「ツインだし、私はかまわないです」
 宮崎はそう言って、窓際のベッドに腰を下ろした。
「贅沢、言えないですよ」
 平時であれば、アッパータウンのホテルで寝泊まりができたのかもしれない。しかし、今の自分たちはワケアリなのだ。
 その応えに頷いて、中田も部屋に入る。宮崎のスーツケースを化粧台の脇に置いて、自分も空いているベッドに腰掛けた。
 宮崎の背後の出窓からさす夕方の日差しの中にほこりが見て取れる。
 贅沢は言えない。この部屋が当面の拠点なのだ。

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2009/03/25 00:18  | | #[ 編集] ▲ top
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