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Virus 121
2009/02/11(Wed)
帝都エマリアから西に一〇キロメートルの地点。エルトリア唯一の国際空港、アンゲリカ国際空港がある。国際空港、と言っても名ばかりで、滑走路は二本しかない。これまでEU諸国としか国交がなかったのだから、いたしかたなかろう。
 入国審査を終えて、ドーム型のターミナルに出たところで、薄紫のスーツできめたショートボブの白人女性が仁王立ちしていた。
歳は二十代中頃といったところだろうか。たぶん、美人の分類に入る顔が仏頂面で腕組みして、大股をあけて待ち構えているのだ。正直、怖い。中田としては関わりたくない。そもそも、中田と宮崎は逃亡犯のようなものなのだ。入国早々ゴタゴタに巻き込まれるのは御免である。
 中田は宮崎にアイコンタクトをして、女性の右を迂回しようと歩を進めた。なるべく仁王様と視線を合わさないように務め、そのことに、実に日本人だなと苦笑しつつ。が、女性の視線はふたりを離してくれなかった。
 宮崎が指先で中田を突つく。
 中田は首を振り、宮崎を指差す。
 宮崎も首を振る。
 中田は来た道に、まだ乗客がいる事を確かめ、今度は女性の左側に出ようとした。
 が、突き刺さる視線は外れる気配がない。
「もう!」
 宮崎が中田の背後から方向転換して、女性の右側を抜きさろうとダッシュをかけようとした。
と――。
「Stop―!!!!」
 女性の組まれていた両腕が一瞬で解け、ラリアートをするかのように左右に通せん坊したきた。
「え?」
「英語?」
 つんのめり、それでもなんとか踏みとどまったふたりは、二様の反応を示した。前者が中田で、後者が宮崎だ。
「そこ、ですか?」

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