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Virus 118
2008/12/21(Sun)
「陛下」
 コンラッドが静かに半歩後ろに立った。
「陛下は必要なことをなさった。最高の選択だったか否かの判断は後の歴史学者の仕事でしょう。あの日、あの時、陛下の立場で最前の決断だったと、そう信じます」
「そうだな。人生のやり直しができても、あの場面ではやはり同じ選択肢を選ぶだろう。因果なことだ」
 薄く笑ったアリウスは窓を離れ、一人、自分の席にたつゴードンを振り返った。
「秘宝展は今月までだったな。客の入りはどうだったか?」
「は」
 ゴードンは手元の資料から一枚を取り上げると、数列に眼を通した。
「先月の段階で百万を超えています」
「その数字は、我が国に対してある程度好意的である、そう考えてよいということか?」
 アリウスの推測に、「はい」とコンラッドは首肯した。
「国立博物館は、過去に三大文明展など大きな催しを何度か開催したようですが、そういった過去の例から見ても、上位の入館者数と聞いています。否定的ではあり得ないかと」
それを聞いて、アリウスは大きく頷いた。「けっこう。日本との外交はこれまで通り、プランに乗っ取って進めてくれ」
アリウスは宣誓するように言い放つ。
「イエス・ユア・マジェスティ」
ふたりの返事が耳を打つ。その傍ら、これから義母に会いにいかなくてはならないことを頭の片隅で憂鬱に思っていた。

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