2017 08 ≪  09月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2017 10
スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
Virus 113
2008/11/02(Sun)
 言って腰丈のワゴンを扉の向こうから引き入れる。
 ワゴンにはドーム型の銀製の蓋がされた食器が乗せられていて、それらがカーシャの手でテーブルに並べていかれるのを、アリウスはメールチェックをする振りをしつつ、その挙動を眺めていた。
 まず、白のテーブルクロスを広げ、その上にまずフォークに、ナイフとスプーン。次に皿に盛られたライスとお椀、そしてメインディッシュの蓋が被せられたプレート。それらが、大きな音をたてる事もなく、流れるような所作で並べられていく。お椀の蓋をとったところで懐かしい香りが鼻腔をくすぐった。
「みそ汁か?」
 外務局の局長経由で届いたCIAからの転送メールを読んでいる途中だったが、椅子から立ち上がって、食卓テーブルに近づく。
「はい、陛下」
 準備が済んだらしく、カーシャは一礼してから、椅子の背もたれを持って後ろにずらした。
「陛下のリクエストと聞きまして」
「ありがとう。他の娘たちは、なぜか和食をつくってくれなくてね。うれしいよ」
 アリウスの腰の動きにあわせて、椅子が前に押し出される。
「みそスープにライス、納豆。サラダにはバルサミコ酢の二五年もの」
説明しながら、プレートに被せられた銀製の蓋を取り除く。
「ウィンナーに目玉焼き、sunny-side upで。日本の標準的朝ご飯を再現してみました」
 ワゴンのトレイには醤油も置かれている。が、惜しい。実に惜しかった。箸がない。まだ、それはよい。問題は納豆を混ぜる器がなく、皿に拡げられたご飯の真ん中に納豆が鎮座していることであった。

←人気blogランキングへの投票お願いしますm(_ _)mぺこ
←FC2 Rankingへの投票もできればお願いしますm(_ _)mぺこ
この記事のURL | 連載小説 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
コメント
-  -
想像して…吹いた。
2008/11/04 22:32  | URL | りょーちゃん #wr80fq92[ 編集] ▲ top
- >りょーちゃん -
このブログの小説では、
いわゆる狙ったキャラはいませんし、ギャグもないので、
こういうところで喜んでもらえたのは、
地味にうれしく思います。
ありがとうございました。
これからも、どうぞ、お楽しみくださいm(_ _)m
2008/11/05 00:32  | URL | ★はっしー #-[ 編集] ▲ top
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://kobochan.blog83.fc2.com/tb.php/318-a682f0e3

| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。