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Virus 109
2008/09/15(Mon)
 神聖ローマ帝国――。紀元八○○年、カルル大帝の戴冠に始まり、一八○六年にいたるフランク人、次いでドイツ諸王により統治された諸領をさす。一五五六年以降はオーストリアはハプスブルク家主宰下の連合体にすぎなくなったが、その影響は第二帝国またはドイツ帝国の創設への観念的な背景であったことは確かで、ヒトラーの第三帝国でさえ、悪用があったものの、その影響力を引き出したものであった。
 エルトリアはその流れをくむ国である。皇帝の地位はナポレオンの時代、皇帝フランツにより権威自体を放棄されたが、実際、神聖ローマ帝国の帝位は世襲であり、フリードリヒ二世以降に正式に戴冠(教皇の認可)を受けたのは、カルル四世、ジギスムント、フリードリヒ三世、カルル五世のわずか四人である。だからその血族なのだから、と皇帝を名乗ったのが初代エルトリア皇帝ランゴバルトであった。もちろん正式な戴冠はしていないが、二○○年の歴史をもつ独立国で、二度の世界大戦も生き残っている。
青年はガウンを羽織って再び窓のそばに歩み寄った。領地は、以前の神聖ローマ帝国時代から比べれば驚くほど狭い。いま一望できる範囲――つまり眼下の城下町から城壁を越え、陽の光で縁取られはじめた山々の峰までが半分。その反対の西側に同じくらいの面積で半分。それがエルトリアの全てである。
 青年は、その国の皇帝であった。
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2008/09/17 22:54  | | #[ 編集] ▲ top
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