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Virus 108
2008/09/07(Sun)
 第四章 The side of Arius

 早朝の涼風が窓から吹き込んで、そのためか、寝台の主は眼を覚ました。
 石畳の道に張りつけるような濃い影を落とす陽の光と、風といっても熱風を吹き付けるだけの日中の暑さとは違って、夏も盛りを過ぎれば、朝晩の涼しさは人も草木も生き返らせる。
 東欧はエルトリアの皇都エマリアである。河に面した高台に位置する城塞都市。その中心にある皇宮の壁は、長い年月風雨に耐えてきたことを物語るかのように灰色に染まってはいるが、バロック様式の石造りが、幅は二○○メートルほどであろうか。東西にそびえる尖塔は広く外国にも知られている。
 大きく伸びをすると、たぐりよせたシーツを寝間着の上に羽織って、青年は窓辺に歩み寄った。
 外側の城壁の向こう、山々の稜線から白々しい光が夜の帳を拭いさっていく。その白と赤と蒼の混在した世界に小鳥たちが羽ばたいていった。
 城下の家庭から数本の煙があがっている。朝餉の支度であろうか。しばらくすれば、下町は喧噪に包まれる。一日の始まりだ。
 青年は眼を細ると、寝台にもどってサイドテーブルの水を口に含んだ。
 
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2008/09/07 20:20  | | #[ 編集] ▲ top
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