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Virus 98
2008/04/27(Sun)
 宮崎は、結果だけ報告した。
管理官付とはいえ、一介の巡査でしかない宮崎が、通達前の情報を得られることはまずない。一般企業で言えば、入社後まだ1年の平社員が部長会議の内容を事前知るようなものだ。彼女がどれだけの努力を要したか、想像に難くない。
それでも、そのことは一切言わない娘であった。杏子は宮崎の肩を抱き、中田は黙礼した。
「任意同行、か?容疑は?」
 大久保は視線を外さない。
 宮崎は手帳を取り出して、ページをめくった。
「おそらく。任意といっても半強制だとは思います。容疑はサイバーテロ実行犯。警視庁は今回のネット障害とシステムダウンを、関連づけて、おふたりの犯行、もしくは供与を疑っています」
 ある程度覚悟はあった。しかし、ネットが繋がらない現状、捜査もできないだろうし、と軽く考えていたのも事実だ。そう、ネットは通じない。と、言うことは、例のMOの内容を知っている人間からの告発があったと考えるのが妥当であろう。その人間は限られている。
周りに視線を走らせる者、眼を瞑る者。
 吐息をついて、大久保はソファに凭れた。
「それで、謎の言葉、とは?」
「それは……」
 宮崎は手帳を閉じ、天井を見渡すようにした。
「え〜と。創造したものに見放されるとか、創造主は見放していないとか。あと、無知が罪だの、禁断だの……。すみません、よく覚えていないんです」
その表情は、少し困っていた。
「本当に謎だな」
大久保は頬を掻くようにした。
「宗教っぽく聞こえますね」
 そう言ったのは天崎だ。
「確かに、あの外国語教室にいた子、いや、普通の子供が使う言葉じゃない」
 中田は顎に手をやった。
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