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Virus 97
2008/04/20(Sun)
「先日お会いした姉の美可は、ちょうど宮崎さんと同じくらいです。いわゆる女の子という歳じゃないんです」
 中田の発言は、少々デリカシーが欠けていたが本人は気づきもしないで続ける。
「この双子と同じ顔をした人間が、北沢美可を名乗っている。その子が、竜導石の写真を持っていて、我々に渡るようにした」
まわりも気づかないように努めながら、やはり宮崎がじっと中田に眼を凝視しているのをチラチラと視てしまう。
「確証はありません。しかし、非常に暗示的である、としか言いようがありません」
 コホンと咳払いをして、杏子がつけたす。
「しかも、中田クンが言うには、例の外国語教室の娘にも酷似しているって言うのよ。私は、あまり覚えていないんだけど。言われれば、そんな気もする。でも、その子は焼死体で発見されたはずだった」
「でも、MOの主の金髪さんも、確か一緒に焼死していたはずでしたよね?」
 そう天崎が口を挟んだ。
「そうです。だから生きている可能性は否定できませんでした。しかし、なぜ身代わりに死体を用意してまで死んだことにしたのか。そもそも、あの外国語教室が火事にあったのが、塾長であったハンス・ルロイがテロ実行犯として処理された日と重なるのが薄気味悪い。そのあたりからして謎が多いんです」
 そこで、大久保が片手を挙げて、外野の言葉を制した。
「それで?宮崎さんはこの紙と写真以外何か受け取りましたか?」
「いえ。ただ、謎な言葉と、飯野管理官と、中田先輩が明日、明後日――昨日の話ですから、今日、明日ですか。今日、明日にも逮捕されるだろうから、助けてあげて、と」
「逮捕?」
「謎の言葉?」
 反応は様々だ。
「ふたりが逮捕される、というのは穏やかじゃないな」
 大久保が話を促したのは、中田たちの逮捕のことだった。
「法に触れることはしていない、とは言い難いが、ウチはある程度の制約ああっても、ある意味超法規的機関だ。そうそう司法が介入できるとは思えんが?」
「そこ、調べてくれたから、今になったんでしょ?」
 杏子が宮崎の背もたれに手を置いて、窺うようにした。
「はい」
 宮崎は杏子を振り返り、それから中田を見やった。
「何をやったんですか?」
 口調が固くなる。
「明日にも、令状が降ります」
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