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Virus 66
2007/09/02(Sun)
「キャシー・マクドガル?」
「間違いないのね?」
「入室記録からは、そういうことになります」
キャシー・マクドガル――あの新宿の外国語教室で応対に出た女性と同姓同名だ。少なくとも、あの外国語学院と何らかの関わりがあるのは確かなようだ。
「わかった。エレベータを確保しておいて」
「了解。二基とも確保。うち一基を停止させておきます」
と、不意に上のほうで爆発音が聞こえた。上の階のドアが吹っ飛ばされたのだろうか。
「やることが、いちいち派手なのよ」
 先にビルの管理システムを押さえておきたかったが、ここはあきらめたほうがよさそうだ。三人は地下に止めておいたエレベータに飛び込んだ。
「十七階へ」
 杏子が言うが早いか、中田は十七階のボタンを押す。
「もう一つのエレベータ、大丈夫?」
「ちょっと駄目だったかもしれません」
 天崎が眼鏡の端をクイッともちあげた。
「ちょっとぉ、連れてきた甲斐ないわねー」
「すみません」
 杏子の盛大な溜め息に天崎は身を縮ませた。
 それを横目に杏子はショルダーバックから携帯をとりだしマナーモードを解除した。
「なにやってるんですか?」
中田が当惑顔で止めようとするのを、開いている左手で遮って、それをパンツの後ろポケットに入れながら
「どうせ、向こうに侵入はバレてるって」
 いいから、いいから、と笑った。
確かに、公安がロックされたドアを爆破してくれたおかげで、十七階の人物にも侵入がバレたであろうことは明白だ。エレベーターまで使っている。だからといって、携帯の着信音をONにしなくてもよかろうが。
ふと、エレベータが減速するのを感じた。もうすぐ十七階だ。
 中田は手の平の汗をシャツで拭った。
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