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Virus 64
2007/08/19(Sun)
「すごく興味深い話ですが、それと私たちの捜査に関係が?」
 杏子が手帳の白紙のページを開いた。
「無いかもしれん。ただ、遠藤ラジオ工業という名前からは想像しにくいが、イージスの系列会社ということだ」
「イージス。あのアメリカの製薬会社のイージスですか?」
「そうだ。君たちの報告にあった名前だったな?」
 製薬会社イージス。アメリカに本社を持つ世界的製薬企業にして、エルトリア皇立研究所のスポンサー。それがI.T.HAZARDにも関わっている可能性があるという。
「さらに、だ。まだ不確定要素が多いが、サイバーテロ捜査室によると、君たちが訪ねた外国語教室……なんと言ったかな?」
「エリス外国語学院ですか?」
 杏子が手帳から眼をあげる。
「そう。その教室のあったビルからも、遠藤ラジオ工業のコンピュータにアクセスの形跡があったと言っている」
「外国語教室から、ですか?」と、中田。
「そうだ。外国語教室から化学業の会社に、だ。おかしいだろう?」
大久保は禁煙パイポを歯でくわえたまま、いたずら好きな子供のようにニカッと笑ってみせた。
「ウチに捜査権は?」
 杏子が手帳をパンッと閉じて、ショルダーバックに放り込む。
「まだ、降りてない。申請はしてあるが、もうしばらくかかるだろうな」
 大久保はわざとらしい渋面をつくる。
中田が捜査令状を取り上げ、もう一度眼を通す。令状をうけたのは公安だった。
「SATも出ばってきそうですね」
「十分にあり得るわね」
 杏子は腕時計を確認した。十八時二〇分。
「急がないと、公安のキカイダー共に滅茶苦茶にされる」
 そう吐き捨てるように言いつつ、杏子は外出の準備を既に終わらせていた。つまさきはすでにドアの方に向いている。
「キカイダーって……」
 中田の突っ込みを無視して杏子は、
「ボサッとしない!行くよ」
 中田の腰のベルトをムンズと掴み、ドアの外に強制連行した。
「室長、あと二十分以内で、捜査権移しといてください」
 締め際のドアの隙間からウインクする杏子に、大久保も不器用に片目を瞑ってみせた。
「最大限努力しよう」
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