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Virus 63
2007/08/16(Thu)
 大久保は、入ってくるなり捜査令状を拡げた。
「令状?何の?」
 杏子が受け取り、目を通す。
 令状は、日本橋のオペラタワー十七階、遠藤ラジオ工業(株)の家宅捜索。発令が本日十八時。いまか十四分前だ。操作名目は銃器不法輸入、及び同不法所持。
「遠藤ラジオ工業?聞かない社名ですね」
と、中田。
「私も初めて聞いたな。CMなんぞ流したこともなかろうな」
応える大久保が上着をゴソゴソしはじめたので、中田は近くにあった灰皿を近寄せようと手だしたが、照れ笑いとも、気まずそうともつかぬ顔でそれを遮ると、取り出したのは禁煙パイポだった。
「禁煙はじめたんですか?」
「昨日宣言したのよ」
五回目だけど、と杏子は付け足した。
「で、その家宅捜索が何か?」
「名目は銃刀法違反だがね、あくまで表向きだ。I.T.HAZARD、覚えているだろう?」
 大久保が発した単語は、中田の記憶にも新しい。
半年前に突如として起こったそのネットワーククライシスは、交通管制システムのシャットダウン、発電所の制御不能、証券取引等金融システムの停止及び情報の破損等々。たった一秒の局所的な停止だが、与えた影響は測り知れない。だが今尚、原因不明のまま、そのままのシステムで社会は運行していた。
「そのI.T.HAZARDの発生源だが、昨日、ここだと特定された」
 大久保は、机に置かれた令状をトントンと指で突いた。
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