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Virus 62
2007/08/06(Mon)
少女と、彼女を連れた織倉一季。そして北沢美可。三人が同じ日、同じ時刻に、同じ場所で竜導石を見ていた。中田の位置からは声までは聞こえなかったが、なにか話していたように見えた。
 偶然にしては出来過ぎに思える。しかし、少女と一季にはE.R.I.S.外国語学院という共通した場所がある。美可は昔の自分ににた少女に興味を持って話しかけただけかもしれない。現に、少女は美可を気にしていたようには見えなかった。
「中田クン?」
 杏子がいつのまにか中田の所まで来て、顔を覗き込むようにしていた。
「いえ、この写真なんですけど」
 そう言って、絵里の写真を杏子に渡した。
「かわいいわね。これが双子の妹さん?」
「ですよね。エルトリアから送られてきた写真なんですから」
「これが、どうしたの?」
 問う杏子に、中田は自信なさげに応えた。
「前に、この子に会ってるんですよ」
「なに、事件解決ってこと?」
「いえ、そうではないと思います。この子とそっくりそのままの姿の子です。その子が織倉一季と一緒に美術館に行って、そこで美可さんにも会っています」
一回言葉を切って、中田はこうも付け足した。
「外国語学院で、警視もお会いしています」
 言われて、杏子も思い出した。
「ん。あの、ちっちゃいのか。確か、つぐみちゃんだっけ?」
 まじまじとA4サイズに拡大された写真も凝視する。
 ん〜〜と、ひとしきり唸ってから、美可の個人データのページを捲る。
 北沢美可は現在二十三歳。記憶にある少女の面影、言動から、年齢はどう低く見積もっても小学校中学年ほどか。すると十歳前後。杏子は、絵里が生きていて、その娘である可能性を考えたのだが、ありえなくはないが、やはり中学生くらいで子供を産んだとは考えにくい。
「ダメダメ。まだまだ情報が少なすぎる」
 杏子はファイルを机に放った。
 と、そこへ、ガチャリと扉の開く音が重なった。
「そんなに情報が集まらんか?」
 大久保だった。
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