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Virus 53
2007/06/30(Sat)
 しばしの空白。
「いえ。特には。神農本草経のコピーぐらいです」
「では、栄二さんからはこの手紙以外に何か送られてきませんでしたか?」
「何か……と申しますと?」
「何でもいいんです。プレゼントとか写真とか」
 また、しばらく間があった。
 その間に、ウェイターがコーヒーをトレイに乗せてきた。
 加奈子は、手前に置かその一杯をブラックのまま口をつけた。
「写真でしたら。私宛ではなく、美可宛の手紙に何枚か」
「美可さんに、ですか?」
 聞き返すと、加奈子は困ったような顔をした。
「ええ。絵里からの手紙の中に。大抵、あの人の手紙の中に絵里からの手紙も同封しあったんですが、あの時の手紙には絵里からの手紙だけでした」
美可から借りた手紙の山は杏子も中田も全てチェックした。その中に絵里からの手紙は確かにあったが、写真はなかった。
「それは、今手元にありますか?」
 杏子が訊く。
「いえ。あの子が持っていると思いますよ。絵里から美可へ、ですから。私も中身は見せてもらいましたけれど。確か手紙と写真が数枚入っていたと思います」
ふむ、と杏子。
「どんな写真か、覚えてらっしゃいます?」
「観光写真だったかしら。湖が写っていました」
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