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Virus 41
2007/05/17(Thu)
――竜骨石自体が、全然別物じゃないのか?
そう思いながら、記事の左下に眼を落とすと、特集の最後にライターの顔写真が掲載されていた。
広瀬美可は午後に会った北沢美可と同一である確信した。

 次の日、中田が出勤すると、杏子はすでに自分のデスクに着いていて、パソコンに何やら打ち込んでいた。杏子の私物らしいパソコンは、A4サイズのノート型で、パールホワイトのボディに植物の葉をデフォルメしたピンクのワンポイントがある。
「おはようございます。早いですね?」
 中田の席はその向かいだ。鞄をおきつつ、あいさつする。
「うん。おはよう。家のパソコン、壊れちゃって。それで早出。それより、面白いわよ」
 そう返した杏子は中田を一瞥だけして、画面を見入る。その右手が「こっちにおいで」をした。
 モニタには大手の検索サイトが、フルスクリーンで表示されていた。検索キーワードは『Eltoria Royal Institute of Microbiology』。
「何です?」
訊く中田に「研究所の名前」との返答。それから左手付近に散らかした手紙の山から一通を取り出す。
「これ、読んでみなさい」
言われる通りにその手紙に眼を通す。
すぐに、昨日、北沢美可から借りた手紙のうちの一通とわかる。濃い筆跡で、絵里のこと、家族を今でも大切に思っていること、それと近況が二枚にわたって書きつづられている。だが、仕事の内容については全くと言っていいほど触れていない。唯一関係がありそうなのが、その『Eltoria Royal Institute of Microbiology』という表記。
 Eltoria Royal Institute――日本語に訳すならエルトリア王立研究所。いや、エルトリアは帝政だから皇立研究所と訳した方がより正確であろうか。ofの後ろはたいてい部門であり、Microbiologyは微生物学。つまりエルトリア皇立微生物学研究所というわけだ。

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